腐ったロメインレタス2021/09/28

・腐ったロメインレタス

母が倒れた日、ピンピンしていた野菜室のロメインレタスが腐りかけていた。

母が倒れた15日から明日で丁度二週間になる。その日からあったレタスにまだまだ可食部があったことに時の流れの遅さを感じる。でも、感覚としてはもうすでに1ヶ月経っているような気分でいる。今日も挽肉を解凍するまでの1分間で洗い物を済ませ、1分という時間はなんらかのタスクを完了させるほどの長さでもあるのだということに気がつく。

レタスの腐った部分はぬるぬるとしていた。悪くなった部分を手でちぎって、生ゴミは捨てると、小さくなったロメインレタスはキラキラと可食部を私に見せているようで、過ぎ去った時間と残された時間について考えていた。

・麻婆豆腐

久々にちゃんと三品飯を作った。

弟がごちそうさまと言っていて驚いた、嬉しみを感じた。

ご馳走様は終了の合図ではなく、7時過ぎまで労働をしていたのにそこから三品飯を作った自分に対する労いが目的なんだなと感じた。

母に私がおいしかったという時、母はどんな気持ちで聞いていたのだろう

・彼氏無しは冬の季語

今日は外から冬の匂いがした。鼻腔を突く寂寥が、母が倒れて泣きつく人もいない自分を強調している気分になり、冬の季語にできそうだと思った。